ITビジネスに役立つ情報を発信

ビジネス中学

プロジェクトマネージャの人はフリーランスとしてやっていけるのか?

2019年10月6日

最近フリーランスブーム。

私はシステムインテグレータで働いていた。だから個人事業主の方とも働いたことは有る。確かに個人事業主だとプログラマーで月に80万ぐらいの単価でやっている人もいる。私と同じぐらいの人だったが、私の当時の年収と比べるとちょっと高いかなというぐらい。厚生年金にならないから金銭的なメリットが必ずしも高いとはいえない。

ただ、若い人でも5年ぐらい経験していれば月に80万円という単価はそれほど難しくないと思う。若い人にとってはフリーランスのほうが実入りが良い可能性がある。

中年になってくると企業でプロジェクトマネージャや管理職になると同世代のフリーランスエンジニアとそれほど給料は変わらない。


フォトマルクスSpiskeUnsplash

ふと思ったのだが、自分の場合、コーディングから離れて時間が立つのでいまさらプログラマーとしてフリーエンジニアでは難しいだろう。あまり聞かないが、フリーランスのプロジェクトマネージャっているのだろうか?自分がフリーランスになるとしたらプロジェクトマネージャだ。私はやっているけるのだろうか?それを最近の事情を踏まえて考えてみた。

私のスペックは40代半ば。東京にいた時は年収900万弱。フリーランスやるのなら月に100万以上はほしい所。以下の点について考えてみました。

ココがポイント

  • プロジェクトマネージャの仕事内容から考えるフリーランスPMの障害
  • 傭兵プロジェクトマネージャは一人で道をゆくもの

システムエンジニアとして22年働き、最近転職したばっかりなのにフリーランスになったときのことをググってしまった私が解説します。

 




(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

目次【本記事の内容】

プロジェクトマネージャの仕事内容から考えるフリーランスPMの障害

プロジェクトマネージャのミッション

プロジェクトマネージャのミッション。
とにかくプロジェクトを成功させること。成功の定義とは期日までに予算をまもり、要求をみたしたシステムを完成させる事。ということに尽きる。
私が以前一緒に仕事をしていた先輩SEは
「おれはメンバーを殺してでもプロジェクトは成功させる!」
と今だったらパワハラで訴えられること間違い無しの発言をされていた。

しかし、あらゆる手段を使ってプロジェクトを成功に導くのがプロジェクトマネージャの役割というのは同感。
そのためには様々なスキルが必要になる。

  1. プロジェクトに必要な要員を集める
  2. プロジェクトをすすめる為の社内ルールを把握する
  3. SEと話すために業界知識を必要とする
  4. 社内外問わない人脈を持っている

プロジェクトに必要な要員を集める

プロジェクトマネージャになったらどんな体制が必要か検討する。今回の案件ではJAVAを使うからフレームワークに詳しいあいつと業界知識のあるあの人が必要だ。という事が自社のプロジェクトだったら直ぐに想像ができる。付き合ってきたパートナー会社の人にいつごろどんな人が必要か伝えて要員を抑えてもらうことも可能だ。

プロジェクトを進める為の社内ルールを把握する

プロジェクトを進める時にプロジェクトマネージャは見積もりを作ったり、計画を作成する。社内で決まったワークフローにしたがってレビューしてもらい指摘を修正しながら承認してもらう。私が前にいた会社では部内案件規模に応じて

  • 部内でレビュー
  • 本部内PMOのレビュー
  • 全社PMOのレビュー

と最大三段構えのレビューを通過しなければ顧客に見積もりや提案書を出すことができなかった。プロジェクトが進んでいくとマイルストーンごとにレビューがある。それらの手続きルールが毎年改定されるから社内の人でもこれどんなルールでしたっけ?ってことになってしまう。

SEと話すために業界知識を必要とする

プロジェクトマネージャが業界の専門知識を必ずしも知っている必要はないかもしれない。実際にトラブルプロジェクトで突如PMに就任した別の事業部からきた凄腕PMで金融関係のプロジェクトを全くやったことが無いのに無事に火消しをしてプロジェクトを完遂。ただ、配下メンバーにPMをサポートをする業界知識を持ったスタッフがいる場合には問題ないかもしれない。しかし一般的にはプロジェクトマネージャを任命する時にある程度その業界で活躍してきた人をアサインするだろう。

プロジェクトマネージャのタスクから考えるフリーランスPMの障壁

つまりプロジェクトマネージャというのは自社の社員が長い経験を経て、この人ならプロジェクトマネージャを任せても間違いないだろうということで任命されることがほとんどだ。

なせそうかと言うと以下の要素を持ち合わせていないからである。

  1. プロジェクトに必要な要員を集める
  2. プロジェクトをすすめる為の社内ルールを把握する
  3. SEと話すために業界知識を必要とする
  4. 社内外問わない人脈を持っている

先程述べた凄腕PMも全社の中から優秀な人達を引き連れて自分をサポートさせていた。それは社内で強力な人脈が有るからだろう。

それがフリーランスエンジニアだとどうなる?

初めての会社、業界、周りはしならない人ばかり。業界用語はわからない。人脈もない。

これでプロジェクトマネージャの役割が果たせるのだろうか?

 

かつて一緒に仕事をしたフリーランスPM

それでも22年も働いているとフリーランスでプロジェクトマネージャをやっている人を何人か見かけた。

一人はオーストラリア人のコンサル会社からきた人。

システムリプレースをしなければならないので色々な会社にRFP(Request for Proposal)を出してそれを評価したり、システム企画のような事をしていた。

私はその客先に現行システムを保守する立場で常駐していた為、一緒に仕事をしたのだ。その仕事ぶりを見ていると客先に常駐するやシステム部門の人やユーザー部門の人と直ぐに親しくなっていた。あんなふうに直ぐにコミュニケーションは自分には無理だなと当時の私は思ったものだ。多分彼の本当の狙いはあわよくば自分の会社でシステムリプレース案件を引き受けたかったのだろうと思う。しかし、既存システムが複雑すぎて手を出すのはリスキーだと判断したのだろう。彼の出した最終結論は私をPMにしてリプレースさせればいいんじゃねえ?って結論だった。

もうひとり日本人のコンサル会社から来た人。

それまでそのコンサル会社からPMが3人も派遣されてきていたのだがあまりにもデスマーチ案件の為、みんなどんどん辞めていく。PMだけじゃなくてメンバーもどんどん辞めていく。

私は別会社だったから傍から見ているだけだったが、そりゃ辞めたくなるわなぁと内心同情していた。

そのコンサル会社もそろそろやばいと思ったのだろう。4人目の人はいままでの人と明らかに違ってみえた。客先にくるや顧客のシステム部門の人たち、あといきなり社長や会長にも会談を申し込んでお客の経営層からも信頼を得ていた。なんかすごい人が来たなと思ったが、どうやら業界のことはあまり知らないようだ。しかし半年ぐらいたつと激務の合間をぬって勉強しているのだろう。ユーザーとも業務について話せる様になっていた。これはすごい人がいるなと感心したものだ。

 

傭兵プロジェクトマネージャは一人で道をゆくもの

得意なことに特化できる案件か

今年の1月に転職したばかりだと言うのに、フリーランスブームにのって調べ始めてしまった私。

フリーランスの話を聞いていてもプログラマだったらできるからもしれないけど、プロジェクトマネージャは難しいから無理だと私は思っていた。理由は上に書いたようなことがあるから。

でもぐぐってみるとフリーランスでもPM案件というのは結構募集している。まあ、相場はピンきりだ。

プロジェクトマネージャでフリーランスなのに月単価60万とかプログラマーより安くねえか?

みたいな案件も有る。でも120万円の案件もちらほら見つかる。(要英語力 :外資系か)

求められるレベルは高いが、1年続けられれば年収1400万超え。ちょっと魅力的ではありませんかw

よくわからないのがプロジェクトマネージャ募集でありながら要JAVA Script開発経験という実装スキルを要求する案件。プレイングマネージャのような案件だろうか。実装から離れて暫く経つ私には辛いな。

働く場所は東京一択

求人案件をぐぐると出てくる案件は東京。地方案件も少しある。でも単価がやすい。

これもUターン転職をした私には辛い点だ。しかし今の仕事を首になった時の覚悟はしておく必要がある。いつ首になってもいいぐらいの覚悟で仕事をすれば恐れるものはない。言いたいことを言ってクビになるようなら仕方ないことだと私は思う。

東京で転職活動を私がしている時、エージェントの人に言われたのはIT案件は95%が東京。東京で転職しようと思うと案件が多すぎてどれを選んでいいか困るぐらいだとエージェントが言っていた。だから地方案件は照会できる案件が限られるので仕事が楽らしい。そんな状況ならシステムエンジニアの人件費がどんどん上がっているというのも納得できる。

 

リスク取る覚悟はできているのか?

こんな事ばかり書いていると勝手に1400万円という数字が先行してしまうのだが、当然リスクは有る。
まずはなれない環境でプロジェクトマネージャをするというのは相当難易度が高いということ。

フリーランスという雇用形態のリスク。いつ首になってもおかしくない。人件費の調整弁として真っ先に仕事を失うのはフリーランスの人だろう。
ITバブル崩壊の時、リーマンショックの時、真っ先にクビを切られたのはフリーランスの人だ。かくいう私も客先に常駐していたがクビをきられ、自社の机だけがある部屋で2ヶ月ぐらい待機していた。
暇なので最初は楽ちんと思っていたが、2週間目からは仕事がない辛さを感じ、もうそろそろ会社やめようかなと転職活動をし始めたタイミングで次の仕事を見つけることが出来た。

年金は国民年金、年休なんかない。リスクテイクしていく覚悟が必要だ。

あときついのが、私が働いていた会社では協力会社経由でも個人事業主とは契約不可になった。途中で仕事を投げ出してしまうフリーランサーが何人かいたようである。

そうなってしまうと契約可能な協力会社の契約社員になるという抜け道はあるが、厳しいところだと契約できないこともありそうだ。

まとめ

ググればフリーランスのプロジェクトマネージャ案件は見つけられる。プロジェクトマネージャをしている人がフリーランスをしていくのは無理ではないということだろう。
ただし、上述したような困難が待ち構えていることや、成果を出せなければ直ぐに首になってしまう覚悟が必要。

あと人を募集しているということは正常運転中のプロジェクトではない可能性がある。炎上プロジェクトでPMが倒れて代わりの人をその会社は探しているのかもしれない。
まあ、PMやっている人はそのへんの嗅覚も鋭いだろうから大丈夫だろう。そもそもプロジェクトマネージャはプロジェクトが始まる度に新しい環境に言ってプロジェクトをリードするのが普通かもしれない。引越しまでして東京に仕事をとりに行ったのに、直ぐにクビになったとか炎上プロジェクトで心を病んでしまったとかならないようにしたいものである。

  • B!